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イングランド北東部ミドルズブラ市内のトランスポーター橋
Photo by Victor/ CC BY-NC-ND 2.0
「ノーザン・パワーハウス(Northern Powerhouse)」は、産業界や政策に関係する分野(学会やメディアなど)では良く知られた英国政府の政策であり、EU離脱決定を受けて政府が今後、ロンドンのみならず英国全土への投資誘致を強化するにあたり、重要性を増すと思われる。その一方で、世論調査会社イプソス・モリによる2016年の調査では、イングランド北部に住む成人の半分がこの言葉を聞いたことがないとの結果も出ている[1]。ノーザン・パワーハウスは、幾つかの要素(異なる政策、資金源、優先事項等)及び行政組織(後述する合同行政機構など)で構成されており、「全ての人のために機能する」経済を実現するというテリーザ・メイ保守党政権の試みにおける要の部分であり続けている。 続きを読む