・東ロンドンのハックニー区は、貧困が深刻なエリアであるが、同時に、若手のデザイナーやアーティスト、ミュージシャンなどが集まる流行の最先端を行く街としても知られている。また、テクノロジー産業やデジタル産業、クリエイティブ産業等の集積地区である「テック・シティ」はハックニー区に位置している。
・ハックニー区は、区の中心部であるハックニー・セントラル地域の再生計画の一環として、同地域内にファッション産業の中心地を誕生させるプロジェクトを進めている。プロジェクトの柱は、2つのファッションビルを建設する計画である。ファッションビルで創出される雇用を区のプログラムを通して失業者の区民に優先的に割り当てるなど、雇用支援も行う。
・ハックニー区はまた、2012年ロンドン・オリンピックの期間中、仮設の施設「ハックニー・ハウス」を区内に造り、区内のテクノロジー産業やデジタル産業、クリエイティブ産業等をプロモーションし、投資誘致、企業誘致を行った。その後、「ハックニー・ハウス」は米国のイベントにも参加し、同様に区内の産業の周知宣伝等を行っている。