・景気後退とオンラインショッピングの隆盛を背景に、「ハイストリート(中心市街地)」 が大きな打撃を受けている。
・消費者金融機関の店舗やベッティングショップ(賭け屋)1などが増えていることも、ハ イストリート不振の原因の 1 つである。その結果、買い物客の足がハイストリートから遠 のき、郊外型ショッピングセンターへと流れている。
・こうした状況を受け、政府は、小売業アドバイザーのメアリー・ポータス氏にハイスト リート再生策に関する調査を依頼した。この調査の結果報告書の提案に沿って、イングラ ンド内の幾つかの地域で、ハイストリート活性化策を試験的に実施するパイロット事業が 開始された。しかし、パイロット事業開始から 1 年後、期待されたような成果はまだ上が っていないことが報告された。
・ポータス氏の調査報告書発表後、その内容と成果の薄さに不満を持つ英国人実業家が、 ハイストリート再生策に関する独自の調査を実施し、報告書を発表した。
・さらに、政府の方針で、投資会社や銀行、小売業者などの産業界の代表者で構成される グループが、ハイストリートの活性化策を検討する別の調査を実施し、報告書を発表した。
・ハイストリートが 21 世紀に生き残るためには、買い物のみならず、娯楽や社交など多様 な活動の場になることが必要であるとの認識が広く共有されている。
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【衰退する中心市街地の再生策を英政府が模索 ~ 活性化試みるパイロット事業も成果薄く】(英国)