ドイツ都市会議(Deutscher Städtetag)は、最近大都市において顕著な南東ヨーロッパの国、主にルーマニア及びブルガリアからの移住の増加を課題とした「特別事情報告書」を発表した。2007 年にルーマニア及びブルガリアが欧州連合(EU)に加盟して以来、この国々からドイツへの移住は 6 倍に増え、2012 年前半には、前年度の同時期と比べて、24%の増加となった。他の EU 加盟国出身の移民と同様、ルーマニアとブルガリア出身の多くの移民はドイツで就職し、社会的な参加をしているが、最近は、母国での生活状況が困難であるために、よりよい生活を求めてドイツに入ってくる人も増えている。実際には資格や技術を持たず、そしてドイツ語も出来ないままではドイツで仕事を見つけることが難しく、結局はこのような人にとって、ドイツでの生活状況も大変厳しいものとなっている。ドイツの大都市では、既にスラムに近い状態となっている場所さえあり、無節操な家主が劣悪な家に多数の借主を入れ込む状況がある。ドイツ都市会議は、特に以下の分野では緊急対策が必要であるとしている。
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深刻化する南東ヨーロッパからの移民対策 - 政府間協力の必要性を訴えるドイツ都市会議