欧州では、いわゆる「ベーシック・インカム」(最低限所得保障の一種で、政府がすべての国民に対して最低限の生活を送るのに必要とされている額の現金を無条件で定期的に支給するという構想)が最近注目を集めている。
2015年には、フィンランドが国家レベルで「ベーシック・インカム」の導入を検討していること、またはオランダ第4都市ユトレヒト市とその周辺の地方自治体も2016年から、「ベイシック・インカム」を実験的に導入する準備を行っていることが明らかになった。
このレポートでは、2回に分けて、今回はオランダのユトレヒト市とその周辺地方自治体、次回はフィンランドにおける「ベーシック・インカム」を巡る動向について紹介する。