5月6日の総選挙当日、投票終了時刻直前に投票を待つ長い人の列ができたことによって、いくつかの投票所では投票できなかった人が出た。
英国のような先進国でこのような問題が生じたことは大きなスキャンダルとなり、自治体選挙総括責任者(returning officer、投票過程を監督する最高責任者。たいていの場合、自治体の事務総長が務める)が非難の多くを受けることとなった。しかしながら、全国地方自治体事務総長・上級職員協会(SOLACE)は、このトラブルが起こったのは、投票システムが時代遅れ(なにしろ、その基本的な部分はすでに19世紀に始まっているのだ)であるからであり、抜本的なシステムの現代化が必要であると述べている。具体的には、自治体選挙総括責任者の職務能力基準、電子選挙人登録、電子投票、投票日の多様化が含まれるべきだとしている。
*参照The MJ 13.5.2010, front page