調査・研究

英国の地方自治情報メモ

英国

緊急予算で公務員の給与を凍結

2010年06月23日 

ジョージ・オズボーン財務相は昨日、財政赤字削減のためにすべての人が痛みを分かち合わなければならないと述べ、彼が“どうしても避けられない”と形容した予算を公表した。
発表された予算では、25%あるいはそれ以上の各省庁予算の削減やVAT(付加価値税)の20%への引き上げ、子ども手当の3年間凍結が含まれている。何百万もの公的部門の労働者は、給与の引き上げが2年間凍結される結果、実質的に給与がカットされることになる。カウンシル・タックスの納税者はカウンシル・タックスの引き上げが1年間凍結されることにより、1家庭あたり平均35ポンドの恩恵を受けるが、これは自治体が支出を抑えている地域のみ実行が可能であると思われる。地方自治体協議会(LGA)のマーガレット・イートン議長は政府の発表に対して、「広範囲にわたる影響を及ぼす非常に厳しい予算である」と述べた。また、議長は「自治体は何百万人もの人々が頼りにしている、生活に直結したサービスを提供している。自治体が提供している社会福祉や子どもの安全対策などのサービスは住民にとって、教育や保健衛生などと同じくらい重要であることを政府は認識する必要がある」と加えた。
*参照 地方自治体協議会(Local Government Association)の「News headlines」について 23.6.2010

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