英国の2009年の京都議定書に定められた6種の温室効果ガスの総排出量は、二酸化炭素換算で5億6,630万トンであった。
これは2008年の6億2,050万トンよりも8.7%低い数字である。2008年と2009年とでは、エネルギー供給部門が11.0%(2,420万トン)減少、ビジネス部門が11.8%(1,150万トン)減少、産業部門が36.5%(600万トン)減少、運輸部門が4.2%(540万トン)減少、住宅部門が5.8%(480万トン)減少とすべての分野で排出量が減少している。
二酸化炭素が主な温室効果ガスであり、2009年の英国の温室効果ガス総排出量の約84%を占めている。 2009年の英国における二酸化炭素排出量は、4億7,370万トンを見込んでおり、これは2008年の5億2,510万トンよりも約9.8%低い数字である。内訳は、エネルギー供給部門11.5%(2,410万トン)、ビジネス部門13.1%(1,150万トン)、運輸部門4.2%(520万トン)、住宅部門5.9%(470万トン)それぞれ排出量が減少している。
全体の排出量の削減は、主として、すべての部門におけるエネルギー消費が大きく減少したこと、及び石炭や天然ガスを用いた火力発電に代わり原子力発電が増加したことの二つの要因に起因している。また2009年は英国経済が不況であったことから、電気需要の減少及び事業所や家庭における化石燃料消費の減少を招いた。
【出典】
エネルギー・気候変動省のウェブサイト
http://www.decc.gov.uk/en/content/cms/news/stat_09_ghg/stat_09_ghg.aspx