調査・研究

スウェーデンの地方自治情報メモ

スウェーデン

待ち望んでいた提案

2009年11月17日 

 職業紹介所および保険局と各自治体の生活援助部門、労働市場部門、および難民担当部門との密接な協調関係を築く試みに少なくとも15自治体が参画することとなった。
 この試みは、調査グループ“地域サービスの連携改善”から行われた提案によるものであるが、SKL、スウェーデン地方自治体および州議会連合は、この提案を賛意をもって迎えている。

― この提案を私達は待ち望んでいました。私達は長い間、地域レベルでのリハビリテーリング、労働および生活を担当する部門の関係者相互間における協調関係を強化することのメリットを主張してきました。と、SKL、スウェーデン地方自治体および州議会連合のアンデシュ・クナーペ理事長は語っている。
 SKLでは、“共通の入り口”と言う呼称の下に地域レベルでの組織統合化のモデルを独自に立案していた。すなわち、複数の組織から何らかの措置を受ける必要のある人々は、各組織間の間隙に埋没するリスクを負ってはならないとするものである。 例えば、ノルウエー、デンマーク、イギリスなど幾つかの国々においては類似の福祉組織が開発されている。
 第一段階として調査グループは、政府の専任チームに改善組織を創設する任務を付与し、少なくとも15地方自治体が参画して試験的に運営するよう提案している。この試行結果は、全国的規模で新組織を運営する際の基盤とし、最終目的は 長期的、かつ協調して活動し得る福祉組織を形成することである。

― この組織改善計画、“共通の入り口”は、各地方自治体から非常に高い支持を受けているため、2010年度中にも試験的運営を開始できるよう国会のすべての政党が合意することをSKLは期待しています。 

【出典】スウェーデンの地方自治体協議会(Swedish Association of Local Authorities and Regions:SALAR)のニューズレター(2009年11月17日発行分)

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