調査・研究

スウェーデンの地方自治情報メモ

スウェーデン

全ての(自治体の)アジェンダである国際的な協力

2009年03月12日 

 全てのコミューン、ランスティング、リージョンは、何らかの形での国際的な活動を行っていることを SKLによる新しいアンケート調査が示している。
 半数余りのコミューン、ランスティング、リージョンは、国際的活動のための文書化されたストラテジーを作成している。
 「他国との協力は、活動が最良な形で開発されるために重要なことです。ですから、アンケート調査に参加した全ての組合員の全てが国際活動に携わっていることは喜ばしいことです」とSKL議長、アンダーシュ・クナーペは述べている。
 組合員の間で最も一般的な活動は、海外視察またはその受入れである。10に8のコミューンが視察を受け入れており、10に7は視察旅行を実施している。ランスティングおよびリージョンでは、90%が視察を送りまた受入れている。視察の大多数の行き先はブラッセルである。アンケート調査の返答の半数は、EUに国際活動の焦点を当てている。しかし、多くが他の国際活動もEUと同様に重要であると考えている。
 例えば「最高60%に及ぶ(地方自治体の)活動が、EU決定に影響されるなど、EUの決定が組合員の活動の非常に大きな部分に影響を与えていることを承知しています。そのためそこ(EU)で何が起こっているかに大きな注意をはらうことは重要でありまた適切なことです」
 多くの組合員は、特に北欧およびバルト海周辺地域での姉妹都市との協力を行っている。バルト海周辺地域問題、エネルギー政策、青少年に関する問題が組合員の参加する国際的ネットワークの活動の大きな部分を占めている。
 調査は、またコミューン、ランスティング、リージョンの半数以上が国際活動のための文書化されたストラテジーを作成していることを示しており、さらにストラテジーを持つ組合員が最も活発である。またコミューンの大きさにもより、大きなコミューンは小さなコミューンより活発である。しかし、組合員の間には議会の過半数を占める政党によっての明らかな違いは見られない。
 調査の返答は、国際活動を行う組合員の最も一般的な理由が能力開発および産業開発であることを示している。
 アンケートは国際活動担当の職員によって返答された。

*SKLとは、英語でSALAR(Swedish Association of Local Authorities and Regions:SALAR)のことを指す。
【出典】スウェーデンの地方自治体協議会(Swedish Association of Local Authorities and Regions:SALAR)のニューズレター(2009年1月20日発行分)
http://www.skl.se/artikel.asp?A=55811&C=2977(スウェーデン語)

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