学校監察庁(Skolinspektionen)は2011年秋季学期からのフリースクール(私立学校、独立学校)開校あるいは既存のフリースクールの規模拡大申請について、2010年の申請期限である3月31日までに689件の申請を受理した。
申請件数は2009年の506件と比べると36%以上の増加であった。申請件数689件のうち、405件がフリースクールの新設で小学校が226件、中・高等学校が179件、残り284件は既存の学校でより多くのプログラムを実施するための申請であった。
学校監察庁の統計担当官Fredrik Uhrzander氏は「フリースクール新設、規模拡大の申請急増については非常に驚いており、増加の背景にある理由に関して適切に答えることはできない。学校種別では小学校と中・高等学校ともに増加しており、申請内容でもフリースクールの新設と既存の学校の規模拡大の両方が増えている。」と述べた。
申請の多くは3大都市圏、ストックホルム県(149件)、スコーネ県(113件)、ヴェストラ・イェータランド県(105件)からである。学校監察庁は、イェムトランド県を除くすべての県から少なくとも1つ以上の中・高等学校新設の申請を受理している。
「昨年の件数を比べると3大都市圏で大きく増加しているが、申請割合では他のいくつかの県での増加が著しい」と学校監察庁のFredrik Uhrzander氏は述べた。
今後、学校監察庁は協議のため申請書を関係自治体を送り、申請のあった学校が自治体の教育体制にどんな影響を与えるかを含めた自治体の意見は6月22日までに同庁に提出される。
学校監察庁は今秋中に学校新設等の申請を認可するかどうかの判断を下し、2010年末までに申請者にその結果が通知される。昨年は506件の申請のうち、32%が認可された。近年は、高等学校の申請却下が微増の傾向にある。
【出典】The Localのウェブサイト
http://www.thelocal.se/26498/20100506/