調査・研究

デンマークの地方自治情報メモ

デンマーク

デンマークが環境技術国として第1位となる

2009年11月23日 

 Cleantech Groupのウェブサイトで、Shawn Lesser氏(Sustainable World Capital 代表)が2009年の環境技術国トップ10を発表した。
 この格付けには、政府の主導性や施策、大規模投資の枠組み、企業の技術革新や文化的社会的要因が考慮され、この格付けでデンマークは第1位となった。
 デンマークが1位となった理由は、デンマークが脱化石燃料100パーセントという目標を掲げただけでなく、環境技術で先進的な役割を担っていることが考えられる。また、風力技術発祥の地であるデンマークは、ヨーロッパ最大のエネルギー技術輸出国であり、ATP年金基金、AP年金やDONGエネルギーからの資金援助もある。またデンマークでは公共部門と民間部門の連携により知識の共有が促進され、起業を推進する雰囲気もあるため、環境技術モデル国としてふさわしいと考えられている。
 同氏の研究では歴史的な見解は含まれていないが、北ヨーロッパの小国であったデンマークは、1973年のオイルショックの時に外国の石油と石炭に依存することの危険性を突如認識させられてから、化石燃料依存からの脱却に長い間着実に取り組んできたことを忘れてはいけない。
 北海のデンマーク領では石油や天然ガスが産出されているが、その資源は時限的なものであり、国内で再生可能エネルギーを活用してエネルギーを自給自足でまかなうという政府の長期目標に影響を与えるものではなかった。この目標にさらに必要なものは、エネルギー利用を最大限に効率化させ、二酸化炭素排出を最小限に抑えることである。
(環境技術国 上位10位)
1. Denmark
2. Germany
3. Sweden
4. United Kingdom
5. Israel
6. Switzerland
7. United States
8. United Arab Emirates
9. China
10. Canada

【出典】デンマーク政府ウェーブページ
http://www.denmark.dk/en/servicemenu/News/Environment-Energy-Climate-News/DenmarkTheWorldsTopCleantechCountry.htm?wbc_purpose=B&WBCMODE=presen

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