欧州理事会による2012年1月30日の合意を受け、EU加盟各国は構造基金の未使用分820億ユーロを若者の雇用促進、域内の成長、小規模企業の支援に再度振り向けることを決定した。
この資金の多くは、若年層の失業率が特に高い8カ国(スペイン、ギリシャ、イタリア、ポルトガル、スロバキア、ラトビア、リトアニア、アイルランド)の就職・職業訓練支援に充てられる。
欧州委員会によると、820億ユーロは2007〜13年向け構造基金のうち、依然として割り当てが決まっていないもの。EU加盟各国が直面する財政難の中で、EUの構造基金は、成長促進に向けた投資の貴重な財源となる。加盟国間で差はあるものの(アイルランドの48.3%からルーマニアの16.5%まで)、2011年末時点で同基金の消化率は33.3%となっている。
出典:
– “EU funds support youth employment and SMEs”, European Commission, 31 January 2012, http://ec.europa.eu/regional_policy/newsroom/detail.cfm?LAN=EN&id=167&lang=en