2010 年 5 月の総選挙で誕生した保守党と自由民主党の連立政権は、政権発足直後、次の選挙までに政府が実行する計画である政策を掲げた文書「連立政権: 新政権政策プログラム (The Coalition: our programme for government)」を発表した。同文書に盛り込まれた計画の一つが、イングランドにおける国民医療サービス(National Health Service、NHS)の改革であった。さらにその2 ヶ月後の 2010 年 7 月、保健省(Department of Health、DH)は、医療白書「公平で優れた医療サービスを目指して: NHS を解放する(Equity and excellence: Liberating the NHS)」を発表し、具体的な改革案を示した。保健省は、同白書で掲げた提案について、医療関係者などを対象にした意見集約作業を行い、そこで寄せられた意見に対する回答を、2010年12月、「NHS を解放する: 法的枠組みと次の段階(Liberating the NHS: legislative framework and next steps)」と題する文書で発表した。
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新法でイングランドの NHS に大改革 - 自治体には健康づくり支援サービス提供義務(英国)