ジョン・ゴームリー(John Gormley)環境・文化・自治大臣は、5月21日、地方レベルの環境水準の向上に貢献し、建物緑化や持続的なコミュニティを促進するプロジェクトやイニシアティブを取っている地域団体、個人、非営利団体、組織からの参加者を招いて、今年の「ローカルアジェンダ21 環境パートナーシップファンド」の詳細について発表した。
同省は、2009年は合計で35万ユーロの無償資金援助を行う計画である。自治体からの同額補助を合わせると70万ユーロのファンドとなる。
「ローカルアジェンダ21 環境パートナーシップファンド」は、地域レベルでの小規模な非営利の環境プロジェクトを支援することにより、持続可能な環境の発展を促進するものである。このファンドは1997年に65のプロジェクトに資金提供をして以来、様々な形で運営されてきた。2008年には支援したプロジェクトの数は387に達した。
地域の庭園や家庭菜園、たい肥計画、雨水を取り込むシステム、生態学的な教育の主導、環境に関する展示などに渡る、多種多様なプロジェクトと企画が、これまで何年もファンドにより支援を受けた。
「ローカルアジェンダ21は地域レベルで持続的な環境開発を行う一連のプロセスである。また持続的な環境開発の地方の意思決定に、地域社会がより多く参加するようになるためのアプローチである。」と大臣は述べた。
(支援を受ける)プロジェクトは、例えば、廃棄物、生物の多様性、気候変動や環境維持開発のような国の環境政策を補完する環境への意識付けと行動に焦点が当てられるべきである。
「地域の庭園や家庭菜園への関心レベルが非常に高まれば、国内や地域農産物の生産に関心のあるグループを特に勇気付けるだろう。自分の食材を育てることは、お金も節約でき、健康的な娯楽となり、地域共同体精神の向上と二酸化炭素排出の低減、そして食料の生産地から消費地までの距離を縮めるものである。」と大臣は付け加えた。
【出典】
アイルランド地方自治省(環境・文化及び地方自治省)ウェブサイト
http://www.environ.ie/en/Environment/News/MainBody,20312,en.htm#