オランダの市長たちは、警察業務への支配権を失うことを危惧し、国家警察の設立を望んでいない。
オランダ市長会(NGB)とオランダ自治体協会(VNG)は、火曜日にTrouw 紙に発表された現在、連立協議を行っている3党が国家警察を含む安全保障省の設立を計画しているという報道に対し、反発し
警察業務は現在内務省の管轄下にある。
NGBは、新しい省が警察に対し支配力を持ちすぎるのではないかと懸念している。NGBのスポークスマンは、報道機関ANP(オランダ国内ニュース協会)の取材に対し、次のように述べた。「市長会は、警察に対する責任を含めて大きな権力を与えられている」
NGBは、安全は地方における最優先課題であり、警察の主要業務は地域社会を舞台に実施されており、個別の案件に対して警察官がどれだけの時間を割くべきかを政治家が決定するべきではないとしている。
「分離は必須」
また、VNG会長アンネマリー・ヨリツマ、アルメレ市長は、警察が裁判権を持つことを恐れていると発言している。「警察の役目は単なる捜査だけではありません。治安の維持も重要な役割だ。」かつて自由民主国民党で閣僚を務めた彼女はNRCに語った。「この二つの業務を一緒にして一つの省に管理させるのは負担が大きすぎる。」
警察は、法務省の管轄する公訴局と切り離されたままであるべきだとVNGは主張している。VNGは、安全保障省が設立される場合でも、これら二つの権力が分断されていることを保証するよう求めている。
一方、ANPによれば、警察署長委員会は、国家警察の設立に賛成しているという。国家警察ができれば、警察をより効率的に運用し、管理運営にかかる労力を削減することができるほか、国際犯罪に対応し、国際捜査に参加することが容易になるからである。
【出典】Dutchnews.nl
http://www.dutchnews.nl/news/archives/2010/08/mayors_reject_national_police.php