総務省、住宅コミュニティ担当省及び40の地方自治体が街づくりの妨害や悪化への取り組みをさらに強化することとなった。
このことは以前から取り組まれていたが、多くの住民は街に散らかるゴミや飲酒、そして街をふらふらしながら騒動を起こしている若者に依然として悩まされている。
多くの都市では、モロッコ系オランダ人の第2世代の若者が、街でトラブルを起こしている率は平均以上である。このようなトラブルを2010年までに2002年のレベルから25%減少させるという目標を掲げているが、その達成のためには追加措置を講じる必要がある。今後2年間で関係省庁は1億5千万ユーロを投入し、この問題に対応する。また、40の地方自治体は2010年及び2011年の春に開催されるnational clean-up day(国民清掃運動日)の活動に参加するとともに、他の地方自治体にもこの活動に賛同するよう促している。
このことは、9月7日に開催された全国地方自治体協会の安全保障部会で上記2大臣と40の地方自治体が記名した特別マニフェストの一部である。
オランダは治安がよくなってきており、犯罪も減少傾向にある。国民もそのように考えている。しかしながら、中央政府と地方自治体の多くの取り組みにもかかわらず、街づくりの妨害や悪化は、多くの人にとって大きな悩みの種となっている。そのため、中央政府と地方自治体がより多くの対策を取る必要がある。上記の25%削減計画を実現させるべく更なる取り組みが必要である。
40の地方自治体すべてが以下のようなことに取り組むことになる。
・地方自治体、警察、司法関係及び若年労働者が協力をして、問題のある青少年に対して街で指導する。
・公共の場での問題行動を阻止するために退去命令と追加監視を行う。
・アルコール中毒、薬物中毒及び精神疾患を抱えている者に対して助けを求めるよう一層強く勧める。
・地方自治体の取り組みに住民が関わるようにする。例えば、近所の者が特別監督者となる制度を導入することや、それに必要な研修を住民向けに開催する。また地方自治体によってはBurgernet(住民ネットワーク)制度を導入する。
※上記取り組みを行う40の地方自治体は以下のとおり
Amsterdam, The Hague, Rotterdam, Utrecht, Alkmaar, Almelo, Amersfoort, Arnhem, Breda, Den Bosch, Deventer, Dordrecht, Eindhoven, Emmen, Enschede, Groningen, Haarlem, Heerlen,
Helmond, Hengelo, Leeuwarden, Leiden, Lelystad, Maastricht, Nijmegen, Schiedam,
Sittard-Geleen, Tilburg, Venlo, Zaanstad, Zwolle, Almere, Apeldoorn, Ede, Haarlemmermeer,
Zoetermeer, Culemborg, Gouda, Veenendaal, Zeist.
【出典】
オランダ住宅環境省ホームページ
http://international.vrom.nl/pagina.html?id=44137