欧州委員会のダヌータ・ヒューブナー地域政策担当委員は7月9日、EUの結束政策を通じた中小企業の支援を強化するための新たなイニシアティブを提案した。
2007〜13年向けの結束基金から少なくとも270億ユーロを拠出、うち多くが技術とイノベーションに充てられる。残る100億ユーロ前後は情報通信技術(ICT)の分野や起業、環境に優しいプロジェクトに振り向けられる予定だ。
欧州委によると、北欧諸国や英国、オーストリアは現在、構造・結束基金から分配される資金のうち、15〜25%を中小企業に投じている。EUによる中小企業支援の一例としては、今年7月に欧州投資銀行(EIB)とオランダの協同組合銀行ラボバンクが3億ユーロの次世代ローンを同国で提供することで合意。ラボバンクは金融仲介機関として、中小企業の投資プロジェクトを支援する。EIBは今年に入ってから、オランダの中小企業に総額5億ユーロ相当を融資している。
出典:
– 欧州委員会プレスリリース:“Hübner calls on regions to boost small businesses with Cohesion Policy investment”, 9 July
http://europa.eu/rapid/pressReleasesAction.do?reference=IP/08/1121&format=HTML&aged=0&language=EN&guiLanguage=en