欧州委員会は政府や地方自治体、一部の公的機関が2009年と2010年に限り、信用収縮で資金難に陥った会社に1社当たり最高50万ユーロの補助金を支給する英国の企業支援策を承認した。
公的援助に関するEU法に照らし合わせ、違法性がないと判断した。今回承認されたスキームは同国による一連の経済危機対応策の第1弾。欧州委は深刻な景気悪化を踏まえ、2010年末までの特例措置として企業支援の規制を大幅に緩和する暫定的枠組みを打ち出したが、2008年7月1日時点で苦境に陥っていなかった企業だけを対象とするといった条件を設けている。英国はドイツ、フランス、ポルトガルに続き、4番目に適用が認められた格好だ。同委のネーリー・クルス競争政策担当委員は「この方策は市場競争を阻害することなく、現情勢の影響を受けた英国企業が直面する困難さの軽減に一役買うだろう」と述べている。
【出典】欧州委員会プレスリリース
http://europa.eu/rapid/pressReleasesAction.do?reference=IP/09/215&format=HTML&aged=0&language=EN&guiLanguage=en
http://www.ukba.homeoffice.gov.uk/sitecontent/newsarticles/europeanintegrationfund