欧州地域会議(AER)がEUの資金援助メカニズムについて、存在感が薄いと非難している。
これが地域のエネルギー政策の潜在力を阻害しているとの主張だ。批判はAERが欧州24カ国の計66地域を対象に実施した最新調査に基づいており、回答者の24%が「欧州地域開発基金(ERDF)」を通じた欧州領域的協力(European Territorial Cooperation)プログラムの恩恵を受けている一方、再生可能エネルギーの普及促進に向けて欧州投資銀行(EIB)または他のEU助成制度を実際に活用している例は少ないことが判明。EUの91%の地域が再生可能エネルギーの開発推進を向こう15年の最優先課題の1つに位置付けている中、EUおよび国家レベルでの政治的支援や財政援助がなければこうしたイニシアティブは実現しないため、調査は残念な結果となった。
AERは各地域が再生可能エネルギーの分野で適切な能力を有しつつも、各領域内で潜在的な可能性を引き出すにはより多くの支援が必要だとして、資金獲得に必要な手続きを簡素化するようEUに求めている。
出典:
-AERプレスリリース
http://www.aer.eu/news/2009/2009112401.html