EUの地域委員会(CoR)は4月、EU構造基金の改革案を盛り込んだ欧州委員会の「2010年11月第5結束報告書(November 2010 Fifth cohesion report)」 に関する公式見解を採択した。CoRは多くの面で、欧州委とは異なる意見を提示している。
具体的には:
―EUの財政規律を破った加盟国への地域支援凍結には断固反対。中央政府の失策により、地方・地域自治体が不利な立場に置かれるのはおかしい。
―GDP以外に、領域、社会、環境面での発展指標を追加的な基準として導入するよう提案。
―利用可能な資金を細かい強制的な優先事項に振り向けることには反対。優先事項はその地域の長所・短所に基づき、地域レベル定義すべき。
―地方・地域自治体間の協力には、一層の技術支援が必要。
―GDPがEU平均の75~90%である地域向けに、「中間の」資金供給カテゴリー創設を提案。
出典:
– “Committee of the Regions presents proposals for future cohesion policy”, Committee of the Regions, 1 April 2011
http://www.cor.europa.eu/pages/PressTemplate.aspx?view=detail&id=b0a92bb4-7fbd-4cea-aade-1cf0a26429aa