欧州投資銀行(EIB)は2月10日、欧州委員会と協力し、欧州の各都市や地域におけるエネルギー効率化・持続可能なエネルギー開発プロジェクトの支援に向け1,500万ユーロの基金を年内に設立すると発表した。
EIBは加えて、同セクターに対する通常の融資活動を強化する考えを示している。また2008年1月には欧州委の主導により、欧州各地の100近い都市が「市長誓約(Covenant of Mayors)」に署名。2020年までに二酸化炭素(CO2)排出量を20%減らすという欧州連合(EU)の目標を上回る水準の削減に取り組む決意表明を行った。
やはりエネルギー効率化の分野では、欧州委員会が2008年12月、全加盟国が家庭のエネルギー効率向上を目的にEU構造基金を活用できるようにすることを提案。現在は新規加盟国だけを対象とし、投資額の上限が各国に割り当てられた「欧州地域開発基金(ERDF、構造基金の一種)」の2%に設定されている。その後の議論でさらに変更が加えられ、上限がERDFの4%に引き上げられる方向だ。最近の報道によると、欧州議会は修正案を支持する公算が大きい。
【出典】
Draft report on the proposal for a regulation of the European Parliament and of the Council amending Regulation (EC) No 1080/2006 on the European Regional Development Fund as regards the eligibility of energy efficiency and renewable energy investments in housing (COM(2008)0838 – C6-0473/2008 – 2008/0245(COD)), Committee on Regional Development, Rapporteur: Emmanouil Angelakas
http://www.europarl.europa.eu/meetdocs/2004_2009/documents/pr/765/765103/765103en.pdf
EIB to support Europe’s cities and regions in promoting energy efficiency, 10 February 2009, European Investment Bank (EIB)
http://www.eib.org/about/press/2009/2009-020-eib-to-support-europes-cities-and-regions-in-promoting-energy-efficiency.htm