英国の新連立政権は、2012年までにイングランドの地域開発公社(RDA)を廃止する方針だ。歳出削減の一環で、23億ポンドのコスト節減につながる見込み。
RDAの機能の一部はローカル・エンタープライズ・パートナーシップ(LEP)に移管され、欧州連合(EU)の「欧州地域開発基金(ERDF)」の分配も主にLEPが担当することになる。LEPの具体的な役割は年内に発表される白書で明らかにされるが、地方自治体と地元企業による提携の形を取るとみられ、商工会議所が窓口になる可能性もある。多くのビジネス団体、連盟、機関は現在、RDAの補助金に依存しており、新たなLEPからも同等の助成条件を求めることが予想される。RDAはこれまで、運営のまずさや民主的な説明責任の欠如が批判の的となってきた。英政府はRDAが管理していた1997〜2006年向けERDF予算の配分の不正確さをめぐり、EUから罰金を科された経緯がある。欧州委員会のスポークスマンは新たなERDFの分配制度について、資金が拠出される前に地域政策総局が目を通す必要があるだろうとの見解を示した。
【出典】 英政府及び社会的企業イーストミッドランズ(SEEM)
http://www.communities.gov.uk/documents/localgovernment/pdf/1626854.pdf
http://www.seem.uk.net/home/newsdata/seem/139