小さな町の見解・懸念をEUの政策決定に反映させる目的で、欧州中小市町村連合(CTME:European Confederation of Towns and Municipalities of the European Union)が設立された。中でもEU構造基金の見直しなど、自分たちに直接影響する政策措置について発言力を高めたい考えだ。
CTMEはドイツ、フランス、イタリア、ポーランド、ハンガリー、スペイン、ルーマニアの8カ国の全国組織から成る。EUでは域内人口の50%以上が中小規模の市町村・自治体に住んでいることから、EUレベルの組織の必要性を痛感していた。同団体は運営手続きの簡素化を働きかけることにより、小さな町がEU基金にもっと容易にアクセスできることを目指す。また、各地域内の領域的多様性(territorial diversity)に注意が払われることを望んでいる。
同様の団体は1986年から欧州レベルで存在しているが、CTMEは小さな町の市民の声が届くようにすることで、バランスを回復できるものと考えている。向こう数カ月でより多くの全国組織が参加することを期待しているという。
【出典】
– “EU News Bulletin”, Irish Regions Brussels Office, February 2011
http://www.iro.ie/documents/IrishRegionsBrusselsOffice-EUNewsBulletinno79February2011.pdf