調査・研究

EUの地方自治情報メモ

EU

リスボン条約の批准

2008年09月04日 

・アイルランドでの最近の調査では、もしも再度の国民投票が行われれば、62%対38%で否決されるであろうことがわかった。
・つまり6月12日の53% 対 47%の反対より反対が増えていることになる。
・反対の一番の理由は「よく理解できないこと」である。
(リスボン条約について)
・リスボン条約の主な目的は、EUの構造をより簡素で効率的なものにすることである。欧州理事会の理事長の設置や外交上級代表の設置が含まれる。
・EUはいくつかの条約から成り立っている。ローマ条約、マーストリヒト条約、アムステルダム条約その他である。
・リスボン条約はこれら条約を修正するものである。そのため理解しにくいものとなっている。
(アイルランドの批准がない場合)
・リスボン条約には「この条約は全ての参加者の批准が行われることを条件に2009年1月1日に発効する。」としている。
・しかしアイルランドでは二度目の国民投票の見込みはない。
・しかしアイルランドが批准できるよう、リスボン条約の修正を行うには、作業量が多すぎる。そのため、リスボン条約によらず、現行制度のもと、その運用により事実上の目的を達成することになるかもしれない。

【出典】
タイムズ紙(アイルランド・条約反対派が増加)
http://www.timesonline.co.uk/tol/news/world/ireland/article4408073.ece
リスボン条約(条約案)
http://www.consilium.europa.eu/uedocs/cmsUpload/cg00014.en07.pdf

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