欧州議会は12月17日、EUの「労働時間指令」について、英国に認められている適用除外(オプトアウト)の廃止を148票差で可決した(賛成421、反対273、棄権11)。
同指令は1週間の平均労働時間の上限を48時間に設定しているが、英国では従業員が同意すれば最大60時間働かせることが可能。同国は現状維持に向け必死にロビー活動を展開してきたものの、労働者の権利保護や安全衛生の観点から他加盟国の反対は根強い。英国はEU指令からの適用除外を死守するため今後も他国との協議を継続する考えだが、もし折れた場合、改正案は3年後に発効することになる。