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英国の臓器移植患者、新EU指令で恩恵か

2009年03月12日 

 先ごろ欧州委員会のアンドルラ・バシリウ保健・消費者保護担当委員が来英し、欧州連合(EU)域内の国境を越えた治療を容易にするための新指令について話し合いが持たれた。
 指令案によると、例えば臓器移植を待つ英国人は供給過剰な他の加盟国で手術を受けるために渡航することが認められる。反対に、マッチングする英国人患者がいない場合、他の加盟国の患者が英国で臓器の提供を受けることも可能だ。
 NHS(国民医療制度)UKトランスプラントによると、英国では約8,000人が臓器移植を待っているが、実際に手術を受けられるのは年間3,000人ほどにすぎない。その意味で、“医療旅行”指令は非常に重要と考えられている。
 現時点では加盟国間での臓器の相互供給は制度化されておらず、国外で手術を受けた患者の費用を持つよう自国政府に命じた判例が数件あるだけだ。バシリウ保健・消費者保護担当委員は4月か5月に欧州議会で第1読会が行われ、2年以内に指令案が通過すると期待している。

【出典】
NHS UKトランスプラント http://www.uktransplant.org.uk/ukt/

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