欧州議会地域開発委員会(REGI)は3月18日、欧州委員会が2009年7月に提案した構造基金の簡素化をようやく承認した。この案は経済・金融危機の影響を和らげるのが目的で、早ければ今夏にも新たな規則として最終的に採択される。
提案中、技術的な簡素化に関連する方策を除いて一番目立つのは、経済危機の影響が最も深刻な地域向けに、2010年に前金の形で追加的に拠出される資金である。これに伴い、これらの国は欧州社会基金(ESF)を通じて2%、EU地域基金を通じて4%の前金を2010年中に受け取ることができる。結果的に、職業訓練、若者の見習、公共事業、雇用と成長の促進に向けた他のプロジェクトが、より迅速に実施されることになりそうだ。加盟国はまた、受け取った資金を使うための時間的猶予が与えられる見込み。2007年に資金の使用をコミットしたプロジェクトが遅れていても、受領資格を失うことはない。
【出典】ユーロジャパンセンター