EUの地域委員会(CoR: Committee of the Regions)は2014~2020年の複数年度予算枠 について、欧州委員会が6月29日に公表した提案を全面的に支持する考えを表明した。予算審査でCoRの主張の大半が受け入れられたため。
欧州委員会は結束政策向け資金として、2014〜2020年に総額3,760億ユーロを割り当てることを提案。これは以下のように分けられる:
• 収れん地域(人口1人当たり域内総生産(GDP)がEU平均の75%に満たない後発開発地域)に1,626億ユーロ
• 移行地域(人口1人当たりGDPがEU平均の75〜90%である新たなカテゴリー)に389億ユーロ
• 競争的地域(人口1人当たりGDPがEU平均の90%を超える地域)に531億ユーロ
• 領域的協力に117億ユーロ
• 結束基金に687億ユーロ
予算には、国境を越えた運輸、エネルギー、IT(情報技術)への投資を促す新たな融資制度「コネクティング・ヨーロッパ・ファシリティ」向けの400億ユーロも含まれる。
欧州委案に従えば、2014〜2020年は、EU全予算の約35%が結束政策に振り向けられることになる。予算案は現在、EU内で話し合われており、2012年末までに編成を終える方針だ。
出典:
– “Strong support from Europe’s towns and cities for the Commission’s ambitious budget proposals”, the Committee of the Regions, 30th June 2011
http://www.cor.europa.eu/pages/PressTemplate.aspx?view=detail&id=846549b2-ee28-4237-a008-a9e96eb4583d