欧州連合(EU)が今年6月9日から和牛の輸入を解禁することとなり、群馬県産のブランド牛「上州和牛」が日本産牛肉としては初めて、EUに輸出されることになりました。
日本は、これまで2005年からEUと牛肉輸出の交渉を行っており、昨年2月にEU側がこれを承認しました。群馬、鹿児島両県内の計3カ所の食肉処理施設がEUの衛生基準を満たすよう設備を改修し、EU側の審査を経て、輸出が認められることになりました。
施設ごとに6月9日から順次輸出が可能となり、神戸ビーフを扱う鹿児島県内の施設は24日から解禁されます。
制度の詳細については下記リンクの記事もご参照下さい。
http://www.jlgc.org.uk/jp/speaker_series/sp20140127/
これに合わせて、JA全農が和牛の輸出強化に向けて、今年3月1日にロンドン駐在事務所を開設されました。EU各国の外食店舗など取引先の新規開拓や現地輸入業者への営業の強化に加え、和牛を中心にした外食店舗の出店も計画されているとのこと。ロンドンはヨーロッパの経済圏の中心でもあり、世界の富裕層が集まり、今後も日本産和牛の需要拡大が期待できると見込んでいるようです。
今年5月30日には、全農ロンドン事務所の多田所長とドイツのデュッセルドルフの中村調査役が当事務所を訪問されました。欧州での和牛販売の動向などについて話を伺うとともに、今後当事務所としても和牛を含めた自治体による農産物のプロモーション活動を是非連携・協力して実施していきたい旨お伝えし、快諾をいただいたところです。