【記事】地域ブランド確立に向けた英国自治体の取り組み
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英国は消費額の多い旅行先ランキングで世界5位にランクインする一方、国内滞
在期間や都市部以外への訪問が減少傾向にあり、さらに訪問者の半数がロンド
ンへ集中するなど、地方自治体レベルでの課題が多数存在しています。
そのような状況の中、英国の地方自治体職員の交流組織である「LGcommunications」
が地方自治体向けの地域ブランド化セミナーを開催しました。今回はその中で
取り上げられた2つの自治体の取り組みをご紹介します。
1 ハル市―2017年英国文化都市
英国文化都市とは、4年に1度、英国内の1都市を公募・選定し、1年を通して同
都市内でイベントを行う英国の取り組みであり、今年で2回目になります。第1
四半期の開催実績として、140万人がハル市を訪問し、住民の90%がイベントに
参加ました。
(参考:ハル市特設サイト https://www.hull2017.co.uk/ )
2 ケント州―「ケント・コンテンポラリーキャンペーン」
ケント・コンテンポラリーキャンペーンはケント州のPRを目的とした半官半民
組織「ビジット・ケント」が実施する広告キャンペーンです。キャンペーン効
果として、SNSでの閲覧者数300万件、ホームページアクセス61万件に加え、訪
問者の推定消費総額420万ポンドなどが挙げられます。
(参考:ビジット・ケントキャンペーンサイト
http://www.visitkentbusiness.co.uk/home-avk/our-marketing/campaigns/kentcontemporary )
本セミナーに関する詳しい資料は以下をご覧ください。
http://www.jlgc.org.uk/jp/research_archives/placebranding/
(ロンドン事務所所長補佐 渡邉)