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CLAIRメールマガジンvol.224(2019年3月8日)=飲んで経済活性化!お酒とスポーツのいい関係

2019年03月11日 

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【ロンドン事務所】飲んで経済活性化!お酒とスポーツのいい関係
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イギリスと言われて思い浮かぶものは、ビッグベン、バッキンガム宮殿、紅茶・・・
人それぞれイメージは違うでしょうが、お酒の好きな人ならば、イギリスと言
えば、パブ、パブと言えばビールと連想する人も多いでしょう。

実際にイギリスに赴任しロンドンを見渡すと、そのパブの多さに驚きます。街
中のパブで毎日たくさんの人がビールを飲んでいて、金曜日ともなれば、その
人だかりはすさまじいものがあります。

イギリスでのビール消費量は、Statistaによると2016年には年間一人当たり66.7
リットルと言われ、ピークであった2003年の93.3リットルから大幅に減っている
とは言え、週平均1リットル以上は飲んでいる計算になります。特に中年男性の
アルコール消費を見た場合、ビールに換算すると週平均およそ9リットル、つま
り平日に飲むとした場合、毎日2リットル近く飲んでいることになるとDrinkaware
の調査は伝えています。

いかにアルコールに強いイギリス人と言えども、恒常的に多量のアルコールを摂
取することで健康被害が引き起こされることは想像に難くありません。
しかし一方でそのアルコール消費がイギリス経済に大きく貢献していることも見
逃せません。

barclaycardによると、2018年のサッカーワールドカップの際、イングランドの初
戦があった日は、前週の同じ日に比べ33%もパブの売り上げが増えたと報告され、
またBritish Beer and Pub Associationによると、ワールドカップ期間中のパブで
の売り上げは、360万ポンド以上、日本円に換算すると5億2,200万円以上(£1=145円換算)
もの税収に貢献していると予想されています。また、自宅でビール等を買って試合
観戦する人のアルコール支出には、Kantar Worldpanelによると、イングランド対コ
ロンビア、スウェーデン戦の週だけで2億8700万ポンドで、416億円を超えています。

日本でも、今年ラグビーワールドカップ2019が、来年には東京2020オリンピック・
パラリンピック競技大会が開催されます。お酒や関連消費もあいまって、試合だけ
でなく日本経済も応援する機会になればいいですね。

ロンドン事務所 所長補佐 宇野

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