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CLAIRメールマガジン vol.300(2022年7月8日)=「待望の新路線「エリザベスライン」が開通」

2022年07月08日 

ロンドンに赴任してしばらく、すっかりチューブ(英国で地下鉄は「チューブ」と呼ばれています。)の利用にも慣れ始めた頃、とある駅で見慣れない紫色の看板を見つけました。近日中に新路線が開通するとのことで、現地の人に聞いてみると、「予定通りに開通するかわからないけどね。」と一言。これまで何度も延期を重ねた経緯があったようです。

そんなことがあってからしばらくたった2022年5月24日、ロンドンの東西を結ぶ待望の新路線、エリザベスライン(エリザベス女王に敬意を表して命名)が一部区間で開通しました。当初は2018年開通予定のところ、大幅に延期されての開通です。

新路線の開通は1979年のジュビリーライン以来実に43年ぶりで、ロンドン交通局と運輸省の共同により設立されたクロスレール社により、2009年に建設が開始されました。

今回開通したのはパディントン駅とアビーウッド駅の区間のみで、今後段階的に広がり、2023年の5月には全線118㎞の開通を予定しています。10の新駅を含めた41駅に停車し、ロンドンの中心部を通り抜けて、東はシェンフィールド駅とアビーウッド駅、西はレディング駅とヒースロー空港の4方面を結びます。これによりロンドン中心部と郊外、ヒースロー空港間のアクセスが向上するほか、混雑緩和、移動時間の短縮などが実現されます。

年間約2億人の利用客数が見込まれ、長期的な経済効果は約420億ポンド(約7兆円)にまで上るとも言われています。市民生活の利便性を大幅に向上させるエリザベスライン。全線の開通にロンドン市民の大きな期待を集めています。

ロンドン事務所 所長補佐 中込

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