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CLAIRメールマガジン vol.138 (2016年3月4日)=ラグビーW杯2015でのカーディフ市(英国)の取り組み

2016年03月04日 

2022年冬季五輪を控えた中国のスキー事情/ラグビーW杯2015における英国自治体の動き

【記事】ラグビーW杯2015でのカーディフ市(英国)の取り組み
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日本代表チームの大活躍が記憶に新しいラグビーワールドカップ2015イングラ
ンド大会においては、これまでのワールドカップ史上最多となる247万枚を超え
るチケットを売り上げ、期間中に海外から訪れたファンも推計で約46万人に上
りました。

こうした国際大会のチャンスをとらえ、ラグビーの試合にあわせて、地域のさ
まざまな魅力を楽しんでもらう取り組みが各地で行われました。
今回はその中からウェールズの首都カーディフ市の取り組みをご紹介します。

準々決勝を含む8試合の開催都市となったカーディフでは、試合を見に来た人に
観光も楽しんでもらうことを目的に、市の観光名所のカーディフ城にワールド
カップ開催を記念したモニュメント「Ball in the Wall」※を設置しました。

※「Ball in the Wall」の実際の写真はこちら

作業はワールドカップ開幕前日の夜11時頃に行われ、開幕日当日の朝、城の前
を通りかかった市民は驚きとともにワールドカップの開幕を祝ったそうです。

設置のねらいについて、市の担当者は、「市を訪れる大勢の人に市の魅力を味
わって欲しかった。旅行者らが撮った写真がソーシャルメディアで拡散するこ
とによって、さらに多くの人が市に訪れるきっかけになることを期待した」と
話されていました。

ワールドカップ期間中、市内はたいへんな賑わいを見せ、カーディフ城を訪れ
た人の数は1万人を超え、「Ball in the Wall」の人気が予想以上に高まった
ことから、当初10月下旬に予定していた撤去日を、11月3日に延期したそうです。

市内ではメインストリートを中心に美しい装飾(City Dressing)が施されたほ
か、36時間でカーディフの魅力を満喫するモデルプラン「36 Hours in Cardiff」
も紹介されるなど、ラグビーワールドカップの機会をとらえたさまざまなプロ
モーション活動が行われていました。

(ロンドン事務所 榎本所長補佐)

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