カテゴリー別アーカイブ: 調査・研究

都市のランキング評価結果について(コペンハーゲン)

2008年10月07日 

・コペンハーゲンは、イギリスのライフ・スタイル雑誌Monocleの、世界の住みやすい都市トップ25(Most Liveable Cities)の2008年ランキングで1位となった。
・2007年は第2位。
・なお、コペンハーゲンは、ベスト・デザイン・シティ(Best Design City)にも選ばれている。
・1位となった理由は、公共交通システム、食文化、建築デザイン、そして環境問題への取り組み等。
・コペンハーゲンでは、港湾の水質向上、2015年までに90%の市民が15分以内に公園・ビーチ・プール等へ徒歩で行けるようにすること、また、サイクリングロードの整備により同年までに50%の市民が自転車通勤できるようにするなど、環境に配慮した政策を展開している。また、2009年12月には、COP15が当地で開催されることとなっている。
・なお、日本の都市のランキングについては、3位に東京、17位に福岡、そして20位に京都がランクインし、また福岡はベスト・リテール・シティ(Best Retail City)にも選ばれた。

【出典】
デンマーク政府ウェブサイト
http://www.denmark.dk/en/servicemenu/News/FocusOn/Its-Official-Copenhagen-Is-The-Worlds-Most-Liveable-City.htm
Monocleウェブサイト
http://www.denmark.dk/NR/rdonlyres/60B9101D-B656-438E-A755-E441D41E0AA7/0/top_20_cities.pdf


職場の駐車場の利用に対する課金について大臣が検討

2008年10月03日 

職場の駐車場利用に対する課金が、地方自治体の新たな財源を生み出す手段として検討されており、地方自治担当閣外大臣のジョン・ヒーリー氏が出席予定の30日の会議において議題となる見込みである。
ノッティンガム市は、他に先駆けて職場の駐車料金課金のスキームを導入する見込みである。
※参照 地方自治体協議会(Local Government Association)の「News headlines」(http://www.lga.gov.uk/lga/core/page.do?pageId=283252)より
29.9.2008 http://www.lga.gov.uk/lga/core/page.do?pageId=1048666


自治体財政は10億ポンドの不足

2008年10月03日 

地方自治体協議会(LGA)の報告によれば、インフレと食料品や燃料代の高騰により、自治体財政は10億ポンドの不足に直面し、人員やサービスの削減を余儀なくされる見込みである。
LGAのマーガレット・イートン議長は「厳しい財政状況に苦しむ自治体は、家計が火の車になっている一般市民とまさに同じように、財布のひもをきつく締めなければならないだろう。」と述べた。

※参照 地方自治体協議会(Local Government Association)の「News headlines」(http://www.lga.gov.uk/lga/core/page.do?pageId=283252)より
03.10.2008  http://www.lga.gov.uk/lga/core/page.do?pageId=1066579


中央政府の官僚には地方自治体での経験が必要

2008年10月03日 

コミュニティ・地方自治担当閣外大臣のジョン・ヒーリー氏は、豊富な経験と専門知識を携えて、中央政府へ転職してくる地方自治体の幹部職員を称賛した。彼は、中央政府の官僚も、地方自治体で住民サービスの提供を経験する必要があると語っている。
※参照 2.10.2008 LGC(Local Government Chronicle)


自治体は消灯を進めている – 「イーストライディング市は照明にかかる費用の節約を計画」

2008年10月03日 

電気代などの急激な値上がりを受け、英国の各自治体は経費節減のため、道路の使用頻度の低い時間帯における道路照明の消灯を始めている。
エセックス県、ハンプシャー県、バッキンガムシャー県など、すでにいくつもの自治体が、午前零時以降の一定の時間帯での消灯、あるいはその試行を開始した。最近の事例はイーストライディングオブヨークシャー市(ユニタリーカウンシル)である。 同市は消灯について現在意見聴取を行っているところで、犯罪の少ない地点での消灯によるほか、消灯しない場所においても照明をより暗くすることで、経費節減をしたいと考えている。なお、エセックス県での試行において、夜間の消灯によりその時間帯の犯罪がかえって減少したことが判明した。
※参照 2.10.2008 The MJ




オーストリアの医療制度改革

2008年09月04日 

・6月4日、オーストリア政府は医療保険制度の改革案を発表した。将来的にオーストリアの保険制度には今まで以上の支出が見込まれるため、現行の医療保険制度の効率化が主な目的となっている。
・現行のオーストリアの医療制度では、医院は総合病院、専門各科医、救急外来、薬局に分かれており、各医院は公立と個人の経営形態があり、各医師は医療保険と契約することが可能であるが、医療保険と契約していないプライベートの医院では医療保険は適用されない。
・今回の政府案による医療改革では、公立病院のベッド数などを定めた規定「病院及び設備計画」、更には医療保険制度そのものも見直しの対象となっており、現行のプライベートによる診療が留保される、医療保険との契約制度の内容が変更されることなどが計画されている。

【出典】
(オーストリア連邦政府)http://www.bka.gv.at/site/infodate__09.06.2008/5923/default.aspx#id30319
(在米国オーストリア大使館)
http://www.austria.org/content/view/90/104/1/4/

・この医療制度改革案に対して、反対する医師会が主導し、6月16日にオーストリア全土で医師によるストライキが実施された。
・合計15,000人の開業医が診療所を閉鎖したが、薬局や公営病院、救急医療施設はストライキの対象外であり、また事前に多くの報道がされていたため、大きな混乱はなかった。また、6月26日、27日の両日も引き続きストライキが行われている。

【出典】
(在墺日本国大使館)http://www.at.emb-japan.go.jp/consulate/m-magagine/m-magazine%20no12.htm#merumaga%202008-7-1


ノルウェーの移民について

2008年09月04日 

・オスロの人口約56万人のうち約14万人が移民である。
・移民はこの10年間で5万人増加した。
・移民の出身地は、パキスタン、ソマリア、スウェーデン、ポーランド、イラク等である。
・移民に対する市民からの反応はポジティブなものが多い。これは彼らがノルウェーの労働力不足の解消、他文化化に寄与していると考えられているからである。
・政府は労働許可のルールを緩和し、移民が到着したその日から働けるよう法改正をおこなった。
・問題がまったくないかというとそうではなく、雇用者から移民が搾取される事件の発生、ノルウェー経済の将来等懸念材料もある。


傷病手当(sickness benefit)の支給条件を厳格にする法案が可決

2008年09月04日 

・ラジオスウェーデンによれば、2008年6月5日、傷病手当の支給条件を厳しくする法案が可決された。
・傷病手当は、傷病の結果としての収入の損失に対して支給されるものである。新たな法では、長期疾患者は手当受給額が減額されることとなる。また、職探しを行うよう強いられる可能性もある。
・一方、これにより、生活保護を受けることになる人が増えるのでないか、との非難もある。

※この背景として、昨年発表された政府の予算書によれば、近年のスウェーデンでは、同等規模の他国に比べ病気による休職者数が増えており、傷病手当等の受給者が激増している。政府は、病気休暇からの復職を促進するとともに、傷病に関する効果的な保障制度の確立をめざしている。

(参考)
・ラジオスウェーデン
(http://www.sr.se/cgi-bin/International/nyhetssidor/artikel.asp?nyheter=1&ProgramID=2054&artikel=2116074)
・スウェーデン政府(予算書)
(http://www.sweden.gov.se/content/1/c6/09/05/18/d44289fd.pdf)


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