カテゴリー別アーカイブ: 英国の地方自治情報メモ

街路の邪魔物を削減

2010年08月26日 

エリック・ピクルス・コミュニティ・地方自治大臣とフィリップ・ハモンド運輸大臣は、8月26日、不要な標識その他の街路に設置された公共物の撤去に取り組むよう、地方自治体宛てに通知したと発表した。
「大きな社会」の実現に向けた取組の一環として、不要な標識や、車止めのように街路にあふれて視界を悪くするとともに道路を利用しづらくしている物の撤去について減らすよう、地域住民が地方自治体に働きかける動きを後押ししたいと両大臣は考えている。


緊急予算は家族と年金生活者を2倍の厳しさで直撃

2010年08月25日 

本日発表された分析によると、年金生活者と子供のいる家族が、ジョージ・オズボーン財務大臣の策定した緊急予算の最大の被害者となる見込みである。
シンクタンクの財政問題研究所は、連立政権による税制と福祉手当の改正により、今後4年間、上記の2グループは、子供のいない夫婦世帯に比べて、はるかに多くの収入を失うことになるだろうと述べている。
*参照 地方自治体協議会(Local Government Association)の「News headlines」について 25.8.2010


歳出削減チャレンジへの次なるステップ

2010年08月20日 

財務省は、8月18日から31日までの間、「歳出削減チャレンジ」のテーマで提案されたアイデアの中から最優秀のアイデアを決めるために、一般国民からの投票を受け付けると発表した。
この「歳出削減チャレンジ」では、一般国民の誰でも歳出削減の提言を行うことができ、6月23日から7月8日までの間に63,000通以上の応募が行われ、100,000件以上のアイデアが提案された。今回、国民はこれらのアイデアについて有益性の観点から評価することを求められており、2010年10月に発表予定の「支出見直し(the Spending Review)」において、どのアイデアを採用して歳出削減を行うか財務省が決定する一助とされる。


地域企業パートナーシップ(LEP結成の困難さが明らかに。地方自治体はその準備段階で衝突。)

2010年08月19日 

地域開発公社(RDAs)に代わる新政策「地域企業パートナーシップ(Local Enterprise Partnerships)」は、多くの地方自治体がその適用エリアの決定に困難を覚えていることで、簡単には実現できないことが判明しつつある。
というのも、地方自治体は、これまでより自由に決定することが可能になり、元々の地域開発公社(RDAs)や以前の地域議会の境界を考慮する必要がなくなったからである。逆に、このことによって、地方自治体が、一体どの地方自治体と組むべきかについての論争を紛糾させる結果ともなっている。
*参照 The MJ 19.8.2010, page 4


ミドルクラス向け福祉給付金が血祭りに

2010年08月18日 

ミドルクラスの世帯は、福祉制度全体の見直しによる130億ポンドのカットで、児童手当の廃止に直面している。
また、労働年金省のイアン・ダンカン・スミス大臣によって作成中の削減案において、比較的裕福な年金生活者についても、冬季の暖房費助成が廃止の危機に直面している。
*参照 地方自治体協議会(Local Government Association)の「News headlines」について 18.9.2010


監査委員会が「税金の無駄遣い」とされ廃止に

2010年08月16日 

肥大化した公共セクターによる税金の無駄遣いが非難されたことを受けた、政府と公共部門との戦いの中で、監査委員会が最も注目される犠牲者となった。
コミュニティ・地方自治省のエリック・ピクルス大臣は、年間2億ポンドの予算、職員2000人を擁する監査委員会について、10年間にわたる「ショッキングな」過剰支出だったとして同委員会を廃止した。これにより、年間5000万ポンドの削減が見込まれている。
※監査委員会(Audit Commission):1983年に設立された、国の省庁からは組織的・財政的に独立した機関。イングランドの地方自治体とNHS(国民医療サービス)の業務や支出の監査を行っていた。
*参照 地方自治体協議会(Local Government Association)の「News headlines」について 16.8.2010
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キャメロン首相は、安い酒を厳しく取り締まることを望む自治体を支持

2010年08月12日 

ディビット・キャメロン首相は、パブや酒屋が安い酒を販売するのを禁止することを望む自治体に対する支持を表明した。
首相は、マンチェスター市において単位(注)あたり50ペンスの最低販売価格を導入するという自治体の計画について、「とても共感をもって」受け止められるものだろうと述べた。
(注)イギリスにおけるアルコール飲料の「1単位」とは、純粋なエタノール10mlが含まれる量をいい、パブでの標準的な1パイントのビール(568ml, 5%)なら約3単位弱、グラス1杯のワイン(175ml, 12%)なら約2単位になる。


地方公務員の退職時給与基準の年金制度が終了に(組合は断念する方向へ)

2010年08月12日 

長期にわたり、地方自治体職員の退職時給与基準年金制度は、組合によって強固に守られてきた。しかし、現在の経済環境下にあっては、これまで制度を断固として守ってきた組合でさえも、譲歩し始めているようだ。
民間部門では、ずっと以前から年金は退職時給与ではなく、平均生涯給与を基準とすることがはるかに普通である。これは地方自治体が非常に優遇されていた年金制度をまもなく失うだろうということを意味している。
*参照 The MJ 12.8.2010, front page


自治体の建物へのソーラーパネル設置計画

2010年08月09日 

自治体が環境に優しい電力を生み出し、年間1億ポンド前後を稼ぐ計画として、駐車場に風力発電設備が設置されたり、太陽光発電が何百もの公共建築物に取り付けられたりすることとなりそうだ。
自治体がグリーン・エネルギーから収入を得ることが認められなかったこれまでの規則が変えられようとしている。LGA(地方自治体協議会)の環境委員会議長ギャリー・ポーター議員は、「グリーン電力の便益を完全に実現するには時間と投資が必要だが、実現すれば、光熱水費や排出物質を削減し、真に予算を必要としている公共サービスを維持するための収入として何百万ポンドというお金を生み出し、現在の厳しい財政状況においてカウンシルタックスの引き上げを押しとどめる可能性を持っている」と語っている。


新築住宅助成金制度

2010年08月09日 

2010年8月9日、グランド・シャップス住宅担当大臣は、地方自治体が住宅を新築する際に中央政府から特別助成金を支出すると発表した。
住宅供給刺激策としてのこの「新住宅ボーナス」の下では、地方自治体は住宅を新築するごとに中央政府から追加資金を得られることとなる。この制度は、多くの地域で支配的な、新規開発に対する拒否的な反応を克服することを目的としたものである。


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