カテゴリー別アーカイブ: 地方自治一般

内閣は、ロッテルダム市とハーグ市の競争力を強化する「大都市圏」構想の支持を表明

2011年10月20日 

ハーグ市とロッテルダム市は、オランダ政府の支援を得て、ランドスタッド地域に新たな大都市圏を形成することとなった。
2009年に両市は「ロッテルダム=デン・ハーグ大都市圏」という、一つの自治組織によって統治される大都市を形成することに合意している。この都市圏はハーグ市とロッテルダム市を含む24の自治体が集まって形成され、国際的な基盤を持つ大都市圏なる。
 この協力関係は、経済的競争力を強化するとともに、住民および地域企業のビジネス環境を強化するものである。2都市が互いに競争し合うよりも、お互いの特長を有効に活用することのほうが、より生産的であるからである。
「ロッテルダム=デン・ハーグ大都市圏」は、半径25kmのうちに220万人以上が住む地域で、国際総生産の約20%はこの地域で生産される。この地域には、ロッテルダム港 国際平和司法都市ハーグ、南ホラントグリーンポート、ライデン大学・デルフト大学・ロッテルダム大学による「ナレッジ・デルタ」などの重要な経済クラスタが含まれている。
両市は、2012年1月に、アクセシビリティ、経済、グリーンポート(オランダの園芸クラスタ)、教育と技術革新、公共スペースの開発、デルフランド公園、メトロポリタンパスと施設整備などを含む7つの政策分野の計画を策定する予定である。

【出展】ハーグ市Website
http://www.denhaag.nl/en/residents/news-and-events/to/Cabinet-supports-idea-of-metropolitan-region.htm
資料(オランダ語)
http://www.denhaag.nl/home/bewoners/to/Nieuwe-brochure-Metropoolregio.htm


大都市は事業固定資産税の増税を計画

2010年11月17日 

 オランダ国内10大都市のうち8都市までが、事業固定資産税の増税を計画していることが、経営者団体VNO-NCWの調べでわかった。
 最大の値上げとなるフローニンゲン市は、商業用不動産の所有者に対し10.3%を増税する。ほか、ユトレヒト市は8.2%、アイントホーフェン市は7.3%を其々引き上げる。
 一方、ロッテルダムは対照的に、税率を4%削減する。
 今週初め、マルク・ルッテ首相は、地方自治体への補助金削減の穴埋めを企業が負担する必要はないことを確認している。

【出展】Dutchnews.nl 2010年11月17日
http://www.dutchnews.nl/news/archives/2010/11/big_councils_plan_commercial_p.php


首相は地方税に対する監視を続けると公約

2010年11月16日 

 地方自治体は、国からの補助金削減の埋め合わせのために事業者に対する増税を行ってはならないと、マルク・ルッテ首相は中小企業会議で発言した。
 ルッテ首相は、2015年までに180億ユーロの支出を削減するという政府の決定に対し産業界が不安を抱いていることをよく認識しており、「起業を奨めるためには、税率を低く抑えることが重要である」として、地方自治体が税率を上げて、産業界がこのツケを払わされるようなことはしない、もしこのようなことが起こった場合には、自治体に対して異議を唱えると言明した。
 いずれにせよ、自治体は地方税を下げるため政府が介入するかどうかを論じるには時期尚早であると首相は発言した。

(監視体制)
 中小事業者のロビー団体MKBオランダは、景気動向に影響を与える官僚機構、資金調達、地方税など6つの分野の動向を監視するための特別監視体制を組んだ。2011年から3ヵ月ごとに報告書を発表する。
 MKB代表ルーク・ヘルマンスは、既に地方税の増税が行われた証拠がいくつかあがっていると発言している。

【出展】Dutchnews.nl 2010年11月16日
http://www.dutchnews.nl/news/archives/2010/11/prime_minister_pledges_to_keep.php


右派政権のスローガンは「自由と責任」

2010年10月01日 

 3党連立による新政権が「自由と責任」というモットーのもとに作成した連立合意書の内容を発表した。
 本合意の目的は、オランダを「勤勉なオランダ人」の手に取り戻すことにあると、VVD党首であり首相に就任すると目されているマーク・ルッテは発言した。
 連立協定はキリスト教民主アピール、右派VVD(自由民主国民党)と反イスラムのPVV(自由党)の約2ヵ月にわたる連立交渉の結果によるもの。PVVはVVDとCDA(キリスト教民主アピール)を、多くの政策課題において支援するが、閣僚は出さず、公式には政府の一部とはならない。
 この合意にはブルカの禁止、動物警察の導入、最低賃金の減額が含まれている。
 この合意における歩み寄りは非西洋人移民を50%削減につなげることができるはずだと、PVVのフェルト・ウィルダース党首は述べた。
 キリスト教民主党の議員の間では現在でも連立政権を支持するかしないかで意見が分かれている。
 水曜日の15時間の議論の後、21人の国会議員が土曜日の議会に欠席することを決定した。また、少なくとも2名の国会議員がフェルト・ウィルダースの党との連立に反対したことが判明している。

 連立協定の主な内容は下記の通り。

経済と税制
・外国援助はGDPの0.8%から0.7%にカット
・風力発電と太陽光発電への助成金のため、エネルギー使用量にサーチャージを課金
・グリーンポートフェンローやメンテナンスバレー事業など、企業協力による事業推進を奨励
・社会基盤の整備における官民協働の推進
・児童手当、保険手当は削減

移民と亡命者保護:
・移民に対する統合試験準備コースの受講料を本人負担に
・ブルカとそのほかの顔を覆う衣装の着用を禁止
・警察官並びに司法職員のヘッドスカーフの着用を禁止
・統合試験の難易度を上げる
・亡命希望者を自動的に難民として認定する危険国のリストを廃止

労働と社会保障
・求職に適さない服装・行動を行う者への給付金は削減
・最低賃金並びに生活保護給付を減額
・年金支給年齢を2020年までに65歳から66歳へ引き上げ
・失業保険は変更なし
・余剰人員解雇法も変更なし

司法と社会秩序
・警察官を2500名増員
・動物警察官を500名増員
・重犯罪に対する最低刑
・救急隊員に対する攻撃への刑罰を重くする
・職務質問の対象を拡大

国防と外交政策
・イスラエルとの関係強化を図る
・NATOへの協力にかかる経費は海外援助予算から捻出
・EU関連経費を10億ユーロ削減する
・JSF戦闘機の購入を検討するため2度目のテストを行う

その他の施策
・保護者は子供がきちんとしたオランダ語を話すようになるよう経済的責任を負う
・道路整備に5億ユーロを支出
・芸術・文化予算の削減
・高齢者関連費として10億ユーロを追加支出
・売春の合法年齢を21歳に引き上げ
・日曜日の営業制限は年間12日のみとした現状維持
・高速道路の速度制限を時速130キロまで緩和
・奨学金支給年数を4年から3年に短縮
・原子力発電所の建設申請を歓迎

政府
・年間66億ユーロを削減するため、行政サービスを縮小
・新内閣は12名の大臣と8名の副大臣で構成され、閣僚はCDAとVVDから選出
・経済と農業は統合され一つの省で取り扱う
・地方自治体の階層を減らす

【出展】Dutch News.nl ウェブサイト 2010年9月30日
http://www.dutchnews.nl/news/archives/2010/09/freedom_and_responsibility_is.php


オランダ王国の自治体等の再編

2008年11月25日 

 オランダ王国の政治的再編が行なわれ、蘭領アンティル諸島のうち、キュラソー島とセント・マーチン島は、オランダ王国内の独立国となり、ボナーレ島、サバ島及びセントユースタティウス島は特別市(Special municipality)となる。この再編は、アンティル諸島の住民の福祉を目的としたものであり、2009年に議会で議決される予定である。
 同時にボナーレ、サバ、セント・ユースタティウスの教育・安全・公衆衛生・インフラの分野でのレベル向上を目指した特別法も整備される。この法を施行するために、2009年1300万ユーロ、2010年1400万ユーロの予算が見込まれている。また、これらの業務を達成するため、リージョナル・サービスセンターも今年12月に開設される。
 なお、キュラソー島とセント・マーチン島も、オランダ王国の一員として、オランダ王国政府の指導や会計検査を受ける権利を持ち、最高裁をオランダと共有することになる。現在アルバも、このオランダ王国に入っている。キュラソー島とセント・マーチン島に対して2008年度から2012年度までの5年間で、それぞれ、1億3000万ユーロと3800万ユーロが、主に、教育・若者対策に用意されている。(オランダ内務省The ministry of the Interior and Kingdom Relations (BZK)プレスリリースより)

【出典】 
http://www.minbzk.nl/bzk2006uk/subjects/aruba-and-the/new-status-for
http://www.minbzk.nl//bzk2006uk/press-releases/115332/political-changes-in
http://www.minbzk.nl/bzk2006uk/subjects/aruba-and-the


日蘭国交150周年について

2008年02月11日 

オランダは、2007年12月に、2008年の日蘭外交関係開設150周年及び2009年の日蘭通商400周年のキックオフが行われた。

【出典】
http://www.nl.emb-japan.go.jp/j/relation/kickoff.html


オランダの基本情報

2007年11月07日 

・人口:1,636万人
  面積:41864平方キロメートル(九州とほぼ同じ面積)
  首都:アムステルダム
  2007年2月に、第4次バルケネンデ内閣が発足
EU改革条約(オランダ・ベルギーニュース・ポートフォリオ http://www.portfolio.nlより)
・オランダは前回、国民投票の結果、EU憲法に反対との国民の意思が多数を占めたため、批准しなかった。(フランスも同様)
・今回は、9月に同政権が国民投票をしない旨、発表している。


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