アムステルダム市は、乗用車、タクシーやトラックなどの電気自動車の導入を計画している市内企業に対する新たな助成施策を開始した。電気自動車の利用拡大を推奨することで、グリーン交通のハブとなることを期待してのもの。
既に開始されている2012年の新助成施策によると、企業は、電気自動車の購入に際し、乗用車1台につき5000ユーロ、タクシーにつき1万ユーロ、トラック1台につき4万ユーロの助成金を申請することができる。施策の目的は、電気自動車の導入を支援することで、市内の大気汚染を減らすと同時に、従来型車両の通行量を減らすことで温暖化ガスとその他の汚染物質の排出を抑制することにある。
アムステルダム市は、2015年までに市内に1万台の電気自動車が走ると言う環境目標を定めている。そのため、市は、電気自動車用充電基地の設置に対する助成施策も開始した。目的は、地元企業が自社敷地内に設置する自家用充電基地の一般開放を促進することにある。
市内には既に約100ヵ所の充電基地が設置されており、アムステルダム市は電気交通機関の導入のヨーロッパにおけるトレンドセッターとなっている。
交通機関に対して電動モードの使用を推奨する従来の助成策も成果を上げている。2010年、アムステルダム市は、市内の企業が電気自動車を購入する際その代金の50%までを助成する施策のために300万ユーロの予算を割り当てた。この予算は、地元企業が260台の電気自動車を新たに購入することを可能にし、アムステルダム市がグリーン交通のハブを目指していることを明示するものとなった。
【出典】アムステルダム市ウェブサイト
http://www.iamsterdam.com/en/business/news-features/sustainability/electric-car-subsidy-2012