ロンドンで暮して1年以上になるが、緑に溢れ、リスや鳥などの動物を観察できる公園が家の近くにあることが、どれだけ日々の生活を豊かにしてくれているかということを常々感じている。
ロンドンという大都会において公園は、友人、夫婦、恋人、また一人であっても自分たちの居場所を作れる場所だ。ロンドンで暮す人にとって、公園は第2の家のようにくつろげる場所であり、芝生は絨毯のようなものなのではないかと感じている。また、自然(芝生や木のみならず公園に生息しているリスや鳥など)を身近に感じたいという気持ちを持っていることや、日没が21時と遅い夏においては、仕事終わりに公園に向かう人が多く、自然の中で過ごすことが日常になっているということを強く感じた。
さらにロックダウン時には、息抜きをするために公園で余暇を過ごす人が特に多かったのだが、筆者もその一人であり、公園に遊びに来ている人の姿やリスや鳥などを見ると穏やかな気持ちになれた。たとえ一人で公園に来ていても、他の家族や木々や動物に囲まれることで、コロナ禍のように孤独になりやすい状況でも、寂しさを忘れることができる。ロックダウンを切り抜けられたのは、公園のおかげだと思っている。公園がなければ、行先もなく、週末もずっと家にこもっていたであろう。続きはこちらから。
所長補佐 萩ノ脇(2022.1)