2018年9月27日,当事務所が実施している新任職員を対象とした実地研修の一環として、テインブリッジ(Teignbridge Distrit Coucil)を訪問しました。
テインブリッジは英国南部に位置する2層制の自治体で、人口約126,000人で,2030までに全人口の3分の1が65歳以上の高齢者となる見込みと言われています。
テインブリッジでは住宅政策についての話を伺いました。
テインブリッジにおける住宅価格相場は平均収入の11倍程度になっており、住宅を確保できずホームレスが増えていることが課題になっています。そこでカウンシルは,住宅需要の理解、民間による住宅供給、ホームレス対策などに優先順位をつけ、必要な人に手ごろな価格で住宅を供給できるような住宅政策の検討を進めています。
・アフォーダブルハウジング
アフォーダブルハウジングとは、カウンシルやハウジングアソシエーションによって供給される住宅で、通常の民間提供の住宅では家を持つことができない人のニーズに合わせ、賃貸や買取等の形式で提供されるものです。価格は通常価格よりも安く設定されており、ローンなども安い利子で借りられるようになっています。・アフォーダブルハウスの形態としては、入居者自身が建設するもの、ジプシーやトラックで移動しながら生活する人たち用の住居、空き家活用、ホームレス用宿泊施設などがあげられます。カウンシルの資産や借入、ハウジングアソシエーション、政府、開発業者からの補助金などでコストが賄われています。