【記事】オースティン没後200年
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英国を代表する女性作家、ジェーン・オースティンが亡くなってから、今年で
200年になります。41年という短い生涯でしたが、「高慢と偏見」など、英国の
田舎の中流階級の女性の日常を巧みに描いた小説を執筆し、国内外で高い評価
を受けています。多くの作品が映画化されているので、ご覧になった方もいら
っしゃるかもしれません。
彼女は幼少時代から、英国各地に移り住み、その土地の影響を受けながら小説
を執筆しました。保養地として有名な風呂の発祥地、バースにも住んでいたこ
とがあります。バースにはジェーン・オースティンセンターがあり、数々の資
料が展示されています。また、彼女が晩年を過ごした英国南部ハンプシャーに
ある家は博物館になっています。現在、博物館では没後200年を記念した様々な
イベントが行われています。
今年9月中旬から新たに発行される予定の10ポンド紙幣には、彼女の肖像画が採
用されます。英国を訪れる機会があれば、新しい紙幣のデザインにも注目して
みてください。
余談ですが、紙幣のデザインの変更に併せて、素材も綿からポリマーに変更さ
れます。これにより、耐久性が飛躍的に向上し、偽造もしにくくなるとのこと
です。彼女が生きていてそのような紙幣を見たら、きっと驚いたことでしょう。
(ロンドン事務所所長補佐 丸山)