【記事】ロンドンの日本食事情について
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現在、ロンドンでは日本食がブームになっています。ロンドン市内を歩くと、
あちこちに日本食レストランを目にすることができます。実際に、ロンドン市
内の日本食レストラン数は570店(2017年7月1日現在)※もあり、10年で約2倍
に増えています。
英国で日本食が人気になったのは、日本食はカロリーが低い食品が多く健康的
で体に良いというイメージがあることが理由の1つと言われています。健康志向
の英国人にはピッタリだったのかもしれません。
日本食レストランは、高級な和食レストランだけでなく、Wagamama(ワガママ)
、itsu(イツ)、Yo! Sushi(ヨースシ)、wasabi(ワサビ)などの安価な日本
食レストランチェーンも大変人気です。そこで提供されるメニューは伝統的な
日本食ではなく、現地の人の好みに合わせて味や見た目をローカライズした日
本食であり、かつ、お手頃価格で手軽に食べられること、また持ち帰りもでき
ることから、ファミリーからビジネスマンまで幅広く現地の支持を集めていま
す。
SUSHIと同じようにBENTOという言葉もそのまま使われています。BENTOという言
葉を日本以外で聞くことに当初は違和感がありましたが、今ではすっかり慣れ
ました。また、お店でフォークやナイフではなくお箸を上手に使う外国人をよ
く見かけます。現地で日本食のすそ野が広がっていることを感じられます。
今後、日本食はロンドンだけでなく英国全土に普及していくでしょう。
アメリカで人気になり、日本に逆輸入されたカリフォルニア・ロールのように、
いつの日かロンドンから生まれた日本食が日本で人気になる日も来るかもしれ
ません。
※EAT-JAPAN 2017-2018(2017年7月1日発行)
http://www.eat-japan.com/
(ロンドン事務所所長補佐 本谷)