・英国において、同性カップルを認める公的制度は、2001年にロンドンで同性カップルの登録制度が導入されたことに始まり、シビル・パートナーシップ制度の設置、そして2014年の同性婚の合法化へと発展してきた。
・同性婚の合法化案に関して英政府及びスコットランド政府が行ったコンサルテーションでは、過去最大数の返答が寄せられ、人々の関心の高さを伺わせた。
・北アイルランド以外の英国の地域では、希望すれば、宗教組織が同性カップルの結婚式を執り行うことも可能になった。ただし、イングランド及びウェールズでは、英国国教会とウェールズ聖公会が同性カップルの結婚式を執り行うことは禁止された。
・新法には、同性カップルの結婚に反対である宗教組織が、人権侵害などを理由に訴えられ、意に反して同性カップルの結婚式を執り行うことを強制されないよう確保する条項も盛り込まれた。
・キリスト教徒である地方自治体の職員が、自身の信仰と相容れないとしてシビル・パートナーシップの登録業務を拒否したために辞職に追い込まれ、訴訟に発展したこともある。