・北アイルランド政府を構成する5つの政党と英国政府、アイルランド共和国政府は、2014年12月、「ストーモント・ハウス合意」を締結した。
・合意は、北アイルランドの財政、法人税に関する権限の移譲、福祉制度改革、ユニオニストとナショナリストの間の過去の紛争処理、北アイルランド政府及び議会の改革などに関して規定している。
・この合意が締結される前、北アイルランド政府は、福祉制度改革をめぐる政府内の対立が続いたことで、財政危機に陥っていた。今回の合意に至った交渉が決裂していたら、北アイルランドの自治が停止され、英国政府の直轄統治が復活していたと考えられている。
・北アイルランドではまた、長らく滞っていた地方自治体の再編計画が2015年4月に実施される。これにより、26の地方自治体が11に統合され、地方自治体の権限が強化される。