・「2011年地域主義法」で、地域コミュニティにとって価値のある資産(建物または土地)が売却される場合に、地域の住民団体などが入札に参加することをより容易にする制度「地域コミュニティの入札の権利」が導入された。
・この制度では、地方自治体が、地域のパリッシュや住民団体の推薦に基づき、地域コミュニティにとって価値のある資産のリストを作成する。リストに掲載された資産が売却される際、その所有者は、入札を希望する地域の住民団体に資金調達など入札の準備を行うための期間を与えなければならず、その間は、例えほかに購入希望者がいても、その資産は売却できない。
・制度導入から2年ほどで、イングランド全土で1,500もの資産が地方自治体の「資産リスト」に登録されている。この制度を利用して、閉鎖に追い込まれたパブを住民グループが買い取り、営業を再開したケースなどもある。