ヘルシンキ市は、紙の使用量の大幅削減に向けた取組をスタートした。
市議会や会議で、電子システム「Ahjoシステム」が導入され、議題や会議スケジュールは、今後は主として、パソコンのスクリーン上で見ることになる。
市議会や市の会議における紙の使用量の削減だけで、年間330万ユーロの節約になるとヘルシンキ市のEila Ratasvuori事務総長氏は、述べている。電子システムは、今後は市の内部組織にも導入される予定で、将来的には、市の意思決定は個々の会議ではなく、電子上で行われることも考えられている。
昨年、ヘルシンキ市内部で行われた会議で、200万枚以上の紙が使用され、その他に会議資料の郵送コストも発生した。今回の電子システム「Ahjoシステム」の導入には500万ユーロかかった。Eila Ratasvuori事務総長は、「紙の印刷とその郵送には、1日半かかる。この新たな取組によって、会議参加者は、会議の前に電子上で資料を読むことができるようになる。」と、電子システムの導入は時間の節約にもなると話している。
Risto Rautavaヘルシンキ市議会議長は、都市計画など他の分野でも電子システムが使用できる潜在的可能性があるとしており、今回のシステム導入について肯定的な見方を示している。
【出典】HELSINGIN SANOMAT(2011年8月10日)
http://www.hs.fi/english/article/City+of+Helsinki+sharply+reducing+use+of+paper/1135268434061