【記事】開票作業はやはりマンパワー、英国総選挙雑感
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英国の総選挙が6月8日(木)に実施されました。EUとの離脱交渉に向けて議
席数を伸ばしたかった保守党でしたが、逆に単独過半数を割るという結果とな
ったのはご承知のとおりです。
ロンドン事務所では、ロンドンの北部に位置する都市、ケタリング(Kettering)
の開票作業を視察する機会を得ました。
開票場所はケタリングカンファレンスセンター。投票は午後10時で終了し、ほ
どなく開票作業が開始されました。
様々な行政サービスがオンライン化されている英国ですが、開票作業の進め方
自体は日本とそれほど変わらず、やはりマンパワーで行われていました。私自
身は県からの派遣職員のため開票作業に直接関わったことがありませんが、市
からの派遣職員によると若干の違いが見られたようです。
例えば、日本では各投票所の投票箱が開票場所に揃ってから作業を開始します
が、英国では到着した順に投票箱が開けられ作業が開始します。作業時間の短
縮につながります。
また、投票用紙を見ると、党名とチェックボックス「□」が記入されており、
「□」の中に「×」を記入する方式でした。分かりやすく感じます。
さらに、開票結果や当選者の発表方法が異なります。ケタリングでは4人の候
補者が立候補していましたが、全員がセンター内で開票作業を見守り、午前0
時過ぎにセンター中央の雛壇に4人が登壇。その場で開票結果と当選者が発表
されました。当選者へのインタビューが始まり、その様子がテレビ中継される
という流れでした。
総選挙を肌で感じることができ貴重な経験となりました。
(ロンドン事務所次長 柴田)