数多くのロンドン区が、各地区のPCT(Primary Care Trust:初期医療トラスト)との協働関係を強化する見込みである。
この新しい協働関係に関心を示した15のロンドン特別区とPCTの双方で構成される‘health integration board’の設置が現在計画されている。この合同の委員会を通して、地方自治体とNHS(国民医療保険サービス)は経費の削減とサービスの向上を目指して互いに協力を行うこととなる。
ハマースミス・アンド・フルハム区と当該地区のPCTは既に協力体制を進めており、一人の事務総長が双方の事務方トップを兼任している。この経験が今回の新しい試みに生かされ、地方自治体とPCTの連携がロンドン各地に広まることが期待されている。ただし、このような連携の試みは、地方自治体が保健サービスの責任を引き受けるということを意味するわけではない。あくまでもPCTはNHSの一部であり、PCTはロンドンを含めて国全体の保健行政に関して責任を負っている。期待されているのは、統合がより進むことで、情報の共有、重複の排除が行われ、その結果としてサービスの質が向上することである。
*参照LGC 10.09.2009 P.1