2005年10月にロンドン市長の提唱により創設された気候変動対策に取り組む世界の大都市の集まりであるC40 Citiesの交通部門のWorkshopが12月3日~5日にロンドンで開催されたので、オブザーバーとして参加しました。
Workshopは大ロンドン市とスウェーデン市による共催により行われ、会議の冒頭でスウェーデン副市長とともに挨拶に立ったリビングストン、ロンドン市長は次のように述べました。「大都市は地球全体の温室効果ガスの1/3を排出している。気候変動を抑制するための戦いは、大都市にとって、死活問題である。このWorkshopは、世界33の都市から100名以上の上級職員が各都市における二酸化炭素排出削減の優れた取組みを共有するために集まった初めてのものである。このような形で協働することにより、各都市は破滅的気候変動を阻止するための戦いの最前線に立つことになる。」
3日間に亘って行われたWorkshopは、1日目と2日目に会議、3日目に現場視察という構成で進められました。会議では2日間で8つのセッションが行われ、それぞれに“インフラ投資、土地利用計画と都市計画”や“交通需要管理:規制手段”等といったテーマが設けられていました。各セッションは、各都市の代表が交代で司会を努め、数都市からの優良取り組み事例などのプレゼンテーションの後質疑応答、という形で進められました。質疑では、単なる質問のみならず、他都市にアドバイスを求めたり、逆に他都市の施策に意見したりする姿もみられ、各都市が他の都市の優良取り組み事例を共有し、自らの施策に生かすべく熱心に取り組んでいる様子を見て取ることが出来ました。