欧州委員会は11月10日、ウェールズ各地域の支援方法を見直す提案を行った。この報告書は、EUによる2014年以降の助成方針に関わるもので、都市部での支出制限を緩和する内容。
これにより、カーディフ、スウォンジー、ニューポート、レクサムといったウェールズの都市が、新たに続々とEU資金を受ける資格を得ることになる見込みである。報告書はまた、ウェールズの最も貧しい地域への支援金が干上がるのでは、という懸念を打ち消したほか、EU資金が直接地域に提供される代わりに、英政府に管理されるようになる可能性は低いことを示唆した。欧州委員会は2011年半ばまでに、2014〜20年のEU予算を正式に提案する予定で、その後、欧州理事会および欧州議会との話し合いが行われる。
EUの共同拠出プログラムの下で、これまで資金を受けることができなかった都市を支援することは、ウェールズ経済強化に向けた戦略的手法を後押しする上で、欠かせないとみられている。
【出典】
11月発表の欧州委員会報告書
http://ec.europa.eu/regional_policy/sources/docoffic/official/reports/cohesion5/index_en.cfm